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「まだたったの三人しかいない、できたてほやほやのチームなのだ! 解散させられたらどうするのだ! もっと危機感をもつのだ! 事件の話をするのだ! ち、ちちくりあうのは、ここまでなのだ!」
顔を赤くし、バンバンとテーブルをたたいている。
「コーイチもコーイチなのだ! 〈導き手〉として来てもらってるのだ! ちっ、ちちくりあうために来てもらったわけではないのだ! たたた、たぶらかさないでもらいたいのだ! 責任感をそなえるのだ!」
はたして、いまのは、ぼくのせいだろうか……?
「さあ、血なまぐさい話をするのだ! はじめるのだ! 血みどろみどろの話を!」
ムリにそんな言いかたしなくても……。
「いいかげん、そこから出てくるのだー!」
言われて、ぼくはいまだモクの胸にはさまれていた自分の頭を、あわててひっこめた。
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