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「ああ。ハルルート陛下は、従兄弟に当たる」
それは、それは、一体何が起こっているのだろう???
私は彼を招き入れていた。
彼は私を上から下まで見て、「ふうん」と呟く。
「日本の民族衣装か、綺麗だな」
言われて、私は顔が熱くなった。
「あ、でももう帯は解いてしまって……あまり見ないで」
博多帯だけで締めた振袖姿は、なんかちょっと、下着姿に近い気分……。
「ああ、広間では大きなベルトをしていたな」
それがソファに放り出されているのを見て、彼は「ん?」と呟いた。
「綺麗な形をしていたが……元はこんな布状なのか」
「そうなの、これをね、結び方で形を作るの」
「見てみたい」
「え、あ、ん……」
半分裸の気分も嫌なので、私は素直に帯を手にした。
しゅるしゅると結ぶ姿を、シルヴァンはじっと見ている……少し恥ずかしい。
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