【三日目】

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力強い言葉に勇気をもらった。 *** 出てからも、女子トークで盛り上がる、本当になにがそんなに話すことがあるんだか。我ながら呆れる。 部屋に戻ったのは10時過ぎ、暗い部屋の明かりを灯す前に、ふと感じた。 窓の外の気配に。 カーテンを開けると、シルヴァンがバルコニーの手摺に腰掛けて水面を見つめていた。 慌てて窓を開ける、途端に冷風が吹き付けた。 「シルヴァン!」 声をかけるより前にシルヴァンは振り向いていた、私は思わず駆け寄っていた。 「いつから待ってたの!? 寒かったでしょ!」 私が生まれ育った横浜と比べれば、セレツィアは暖かい、それでもコートもなく何時間もいたら寒いだろう。 「早く中に……!」 「それ程待っては……渚沙こそ」 そう言って、シルヴァンは自然に私の髪を撫でた。 ……待って……心臓、止まる……! 「髪が濡れてるじゃないか、そんな格好では風邪を引くぞ」 そのまま私を肩を抱いて歩き出す……私は足がもつれそうだった。 部屋に入るとシルヴァンはすぐに窓を閉めた、途端に冷気が止まる。 「風呂だったのか?」 「あ、うん、恵里佳と話し込んでて……ねえ、大変! アメリカの新聞記者と話ができたの!」   記者と言う名に興味を示してくれた。     
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