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ただ、どうしてこんな話を私に?という疑問が浮上する。いちコンサルタントが何か動ける範囲じゃない。それに経理部の春原さんとは挨拶をするぐらいの関係だ。特に関わりはない。
「…その、黒幕だがな、まだはっきりとは分からないがうちの者、らしいんだ。」
山崎さんは眉間にグッと皺を寄せると、現時点の可能性として妖しい人物を上げた。
シュクレ本部人事部長の向坂、
UPP事業部営業課統括部長の田浦、
シュクレ本部広報局マネージャーの若林
「…あくまで、現時点の重要参考人だ。」
山崎さんの目に留まる光。
この目はまだ何かを知っているらしい。
「…警察は?」
「あぁ。極秘で捜査してもらっている。」
この事を大ごとにしたくない本部は、シュクレ内部に特別捜査班を設置させる、とのことだった。
彼らが滞在する部屋がくしくも私達が居る管理部門の一室で、パーテーションで区切られているがよく顔を合わせることになると予想される。
「早くて、明日の午後。明後日からはそうなるはずだ。」
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