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「……れぇがシュクレに関わりだして色んな事変わったやろ?それをよく思わんらしい奴が犯人や。現に容疑者に浮上している奴は内部だけじゃなく元内部もおる。つまり、退職した、もしくは退職させられた人間ってことや。」
「……それって私のせい?」
「アホか。玲が気にすることやないし、ただの逆恨みみたいなもんや。やけど度が過ぎてるからな。お前より山崎さんの方が危ないんちゃうか?」
……山崎さんの方が、?
「や、山崎さんはっ?!」
「安心しぃ。今んとこ何もない。それに出会い系の事件として絡めやすいのは男より女や。山崎さんもれぇにもしもの事あるかもって付人用意するって言っとったで。けど、嫌やろ?こんな厳ついガチガチの兄ちゃんに見張られるん。」
壱の身振り手振りの話が私を笑わそうとしてくれている。それが身に染みて伝わり、私はふっと声を漏らして笑った。
「ありがと、大丈夫!」
「ん。なんかあったらいつでも言え。そっこーで飛んできたる。」
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