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ーーーー迎えにいく、
心から湧き上がる喜びに反して会いたくないと瞬時に思うのは何故なだろう
待ってる、と素直に言えたらいいのに
ここにいるよ、と言えればいいのに
「……こ、来なくて、いいっ、」
『は？』
「い、今、会えないっ、」
『なんで？』
さっきまで優しかったトーンが急激に冷たく低くなった。地面から這い上がる疑問の言葉にしどろもどろになる。
「……泣きすぎて、目が開かない、の。」
グスグスと鼻をすすりながら会いたくないことを主張する。
『それで？』
「……こんな酷い顔、見られたくない。」
『何を今更。却下。』
「……えっ、や、やだっ！」
『やだやだって、さっきから一体何？何だったらいいんだ？答えて。』
「……っ、」
そんなこと言われても、何だったらいいって、そんなの
『……だったら俺迎えに行かない。』
「……っ、」
『……そう。そこはやだって言わないのか。』
あぁ。面倒くさい。
こういう時素直になるのってどうすればいいのだろう。
簡単なはずなのに難しくて、それはただ自分の気持ちを伝えられないだけで、
「……梓、」
呆れたような返事が返ってくる。その声に身を縮こませながら彼に問いかけた
「どこにいるの？……私が行く、」
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