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甘く濃密な時間は明け方まで続いた。昨夜もほとんど寝ていないのに、彼は今夜も寝かせてくれないようだ。
「……ねむぃ、」
「ん。」
飽きるほど抱き合って、それでもまだ足りないらしい魔王様は微睡む私の脚を持ち上げた。
「……え?ちょっ、……あっ、」
まだぬかるんだ中に彼が押し入る。突然の訪問者に私の中がキュウと締まる。まるで侵入者を拒否する私を他所に、彼はお構い無しに突き進んだ。
「……や、ぁあっ、」
壁を押しのけるように猛進する。奥まで到達すると持ち上げた脚を支えるように自分の脚を絡ませる。
「……ん、」
私の脚と九条さんの脚が絡まり合い、抱きしめられた身体はまた熱が上がる。
潜り込んだ彼がドクンと大きくなって繋がった部分がとても熱くて。
「……もう、」
嬉しそうに笑うその顔に腕の中から不機嫌を露わにする。むっ、と唇を尖らせるとすかさず咥えるようなキスが落とされた。
「馬鹿っ、」
「知ってる。」
今更?とでも言いたげな笑顔に微笑みを返す。彼はいつ出ていくんだろう、と思いながらもそれはそれで寂しい気もする。
「……れぃぃ、」
「ん?」
「……癖になりそう、」
そう言って、私の脚を持ち上げるとまた奥を突き上げるようにズンと腰を打ち付けた。
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