最強の味方

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翌日。 案の定、俺は凌に捕まった。 雅にはすでに凌が話していたらしく、目を輝かせて喜んでいる。 「お持ち帰りしたっ?!」 「もう喰っちゃったっ?!」 ワクワクした二人にあからさまに大きな溜息をついて持っていたプリント丸めて二つの頭をポカポカと叩いた。 「仕事しろ。」 「それぐらい答えろよっ!」 「好きな子いじめるとか小学生がするコトだぞーっ!」 「うるさいっ!」 「あ、分かった!振られたんだ!ギャハハ、ザマァ。」 俺は凌と雅をスルーして社長室のドアを開けた。 「香月副社長、変更は?」 「ゴザイマセン。」 「なら予定通り出るから。木下、後でミーティング資料送って。」 「了解。」 俺は席に着くと、承認のいる書類にザッと目を通し、PCの電源を付けながら昨夜のことを思い出していた。 この二日で一気に距離が縮まった気がする。酒のせいもあったけど、やっぱりキスを許してもらえるぐらいにはなったのだろう。 俺は昨日の日報を読みながら今日のスケジュールを確認する。 残念ながら今日はシュクレに向かうことはできなさそうだな、とスケジュールのつまり具合に肩を落とした。
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