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「いえ、あの入学試験受けに来たんですけど…。
とりあえず、ここに来ればいいと聞いてたので。」
「入学試験?お前がか?
あぁ、悪い。気分を害したなら謝るが…、ちょっと予想より若かったもんでな。
少しびっくりしたんだ。」
それに、勇者と聞いていたから少女が来るとは…
「そういう事でしたか。
まぁ、実年齢より若くみられるのはいつもの事なのでお気づかいなく。」
「そうか。じゃあ、早速で悪いが試験を始めよう。
試験の内容は聞いてるか?」
「いいえ。何も。」
「そうか。まぁ、試験と言ってもちょっと戦ってもらうだけなんだけどな。
自前の武器とかあるか?」
「え、戦うんですか…?」
まぁ、戦えるようには見えないからなぁ。
王様は何を考えているのやら…。
…この時、俺は分かっていなかった。
この少女の規格外さを…。
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