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試合は一瞬だった。
俺が油断していたせいでもあるが、それにしてもあのファイヤーボールはおかしい。
どうして?って?聞かないでくれ。俺にもわからん。
それよりも、だ。
勇者だと思っていた少女は、巻き込まれてこちらの世界に来てしまった、もう一人の方だった…。
これなら、勇者に期待できるかもしれない。
「そう言えば、もう一人試験を受けると聞いてたんだがどうしたんだ?」
勇者が使えそうなら、出来るだけ早く鍛え始めたいのだが…
「あー、面倒だったし王女様ときゃっきゃうふふしてたので置いてきました。」
「それは…。いや、なんでもない。」
そう言えば、王女が勇者に惚れているという話があったな…。
「じゃあそう言うことで、帰りますねー。」
「あ、あぁ。来週から学校だ。
職員室に来てくれればいいからな。」
「はーい。おつk「ラース先生!もう一人試験お願いします。」…。じゃっ。」
今、誰にも気づかれずに部屋から出ていったな…。
まぁいいか。それよりも、目の前に居る少年だ。
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