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「試合終了!そこまで!」
「…っ!誠司!
大丈夫ですか…?」
「…っ、ティ、アナ…?」
「動いてはダメです…!
今、回復魔法を掛けますから!」
とんだ茶番だった。
コレが勇者で、魔王に勝てるって言うなら、魔王なんて名ばかりの弱いやつか、特別な力がないと倒せない何かなのか…。
まだ分からない事が多いが、はっきりと分かった事もある。
…俺はこいつを勇者だと、認めない。
手を貸す気なんてさらさらない。
精々努力して、勇者らしく成長してくれ。
俺は、俺の、やるべきことをする。
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