第1章 面食い王子の日常

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AM11:47 「朱里、今日放課後空いてるぅ?今さ、親家に居ないんだよねっ」 そう言って、人の腕に柔らかな胸を押し付けてくる女ありけり。……香水臭いし、化粧が濃い。43点。 「ん?あー、ごめんね。今日どうしても外せない用事ある。また今度相手してよ」 相手を傷つけないよう、無難な言葉を選択し、口に弧を描きながらその頭を撫でる。 「んー、わかったぁ。溜まったらいつでも相手するから言ってね」 「ん、そん時はよろしくね」 そうして近付いてくる女の唇を自分の唇で受け止め、下着が見えそうなくらい短いスカートを揺らして去る女の背中を確認し、 「…」 そっと制服の袖でふき取る。
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