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文花災
例の入学式からしばらく時が流れて海やプールの冷たさを忘れてしまいそうな秋の頃。あの話がこのクラスでも遂にまたね先生の口から発せられた。
「みんなに悲報を話さないといけない」
授業が終わり、最後のホームルームに先生は倒れそうな歩き方で教室に入るなり、まるで魚が死にそうな目でこちらを見てそう言う。
「またね先生、どうしたんですか?」と近くに座っていた女子学生が聞く。
「お前たち、今月は何がある?」
しばらく沈黙した後、一人の男子生徒が答えるり
「文化祭っすよね?」
「なぜ、君はそんな明るい顔で答えられる?」
「だって祭りっすよ?楽しいじゃないですか?体育祭みたいに」
またね先生は大きく首を横にいる。
「分かってないな。体育祭はそりゃ楽しい祭りだ。あぁ、他の一般の祭りも楽しいだろう。だが、こいつは違う。祭の前に何がついている?」
「文化ですか?」と先生に近い女子生徒が答える。
「そうだ。文化祭とは文化を教えるんだ。そりゃあ、伝統による文化……例えば茶・生贄などの生活で美術的なものがある。ん?なんか言い間違えたような気がするが、まぁいいか」
私はちゃんとこの耳の中に入ってきた情報についてツッコミを入れる。
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