月曜日

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だって白藤君はあの時の僕を女の子だと思っていて… 僕に僕を探せって言っているようなものだよ… どうしよう…………っ 無理だよね……僕が一緒に居てもきっと見付からない… だって女の子の格好をしてた僕だったんだもん… 「田ノ倉………っ」 「………何で…白藤君は…そんなに輦ちゃんに会いたいの…探したいのかなって…」 「歩いてたらさ……目の前に可愛い女の子が歩いて来ててさ……」 「うん…」 「自販機で飲み物を買おうとして小銭を落としたから俺が拾ってあげて………それで………ちょっと話して……話してるうちにやっぱり可愛いって思って…」 「つまりは白藤君の一目惚れなの?」 「っ…………ああ…………」 「ふーん…………」 一目惚れって………ええっ……ああ……だからあの時…何とか一緒居たくて……… 一緒に歩いて…一緒にクレープ食べて……成る程………ふーん… !?…気付いてたら断ってたのに……っ…何で僕は気付かなかったんだ!! どうしよう……悪いことをしちゃった…白藤君は輦を女の子だと思ってるんだよ… 僕が休日に女の子の格好をしていることは秘密だし… 言えない…………… 生徒会長の僕が……男の娘だなんて………!! 「…………土曜日………予定は無いから白藤君に付き合って輦ちゃんを探してもいいよ」 「マジで!!」 「うん」 ごめんね白藤君………多分土曜日は輦ちゃんには会えない…探しても見付からないんだよ… 学校の誰かにバレるなんてことは絶対にあってはならない… 僕のプライドに掛けても嫌なんだ… 秘密は守り通す… 白藤の頼みを聞いた輦は固く心に誓う。 「話しは代わるけど…今日の放課後で良いよな?」 「ああ…うん…僕も他のメンバーには伝えておいたよ」 「そっか…俺も伝えたぜ」 「じゃあ放課後に生徒会室に集まって風紀の取り締まりについて話し合おうよ」 「ああ……んじゃ放課後にな」 「うん」 話を終えた白藤は自分の教室に戻って行った。 ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ 「………………」 土曜日……一緒に探してあげることになっちゃった… 引き受けたのは僕だけど…… 探して見付からなければきっと諦めるよね…うん でも……僕が白藤君に聞いたら一目惚れって言ってた… 見付からなくて本当に諦めるかな… 輦は白藤に対して不安でいっぱいだ。
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