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ザワザワ
ガヤガヤ
放課後になり､生徒会室には生徒会メンバーの５人と風紀委員の５人が話し合いの場を設けて集まっている。
「２､３ヵ月に一度の取り締まりを実施したいと思います」
「そうですね…そろそろ頃合いかと…大分乱れも気になりますね…」
「僕も目にします…制服はきちんと着用する事は校則で定められているのに…ネクタイをしない生徒達がチラホラ見掛けられます…」
「俺も見たわ……今日の１時限目の休み時間に…ネクタイは付けてねえし､白のワイシャツじゃなく普通の柄シャツ着てたな…」
「ああ…それ僕も見ました」
「制服すら着用しない生徒達もいます」
「見た見た…風紀が乱れてるなって思う…」
「そこで､早速来週の水曜日に身嗜み等の取り締まりを実施したいと思います」
「はい」
「良いですね」
「「賛成です」」
「分かりました」
「はい､賛成です」
「んじゃ来週の水曜日に取り締まりを実施っつうことで決まりだな」
「「はい」」
生徒会役員のメンバーも､風紀委員会のメンバーも一同賛成により､来週の水曜日に取り締まりを実施することに決まった。
ザワザワ
ガヤガヤ
「ふう－………」
「どうした…田ノ倉……？」
「えっ………」
「……俺が頼んだの…嫌だったか…？」
「………ああ…ううん…そんなことはないよ」
「そっか…それなら良かった…」
「土曜日だよね？待ち合わせの場所とかは？」
「ああ……えっと………一丁目の…大きな木が近くにある自販機の前はどうだ？」
「一丁目の……大きい木……自動販売機の前だね」
「ああ…分かるか？」
「うん…何となく…時間は？」
「そうだな……８時でいいか？」
「８時！……早くないの…」
「早いかもだけどさ…だってあの子が早く来るかも知れねえし…」
「…………………」
うーん…白藤君の想い人……僕だとは言えないからなあ…
「田ノ倉は８時は早すぎて無理か…」
「……そんなことはないよ白藤君…８時だね」
「良いのか？」
「うん」
「じゃあ土曜日朝８時に待ち合わせな」
「うん」
輦は詳しい場所と待ち合わせ時間を白藤と決める。
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