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ザワザワ
ガヤガヤ
「野菜サラダは頼まなかったね…良かったの…？」
「俺は苦手だからいつも食わねえんだ…」
「そっか…栄養のバランスも大切なんだよ…」
「そうかもな……」
「白藤君と休日に会うのは初めてだよね…昼食食べるのも…」
「ああ…そうだな」
「あんまり僕は普段友達とかと食事する機会って無いから新鮮…クスッ」
「そっか…それは良かったな」
「うん」
スウッ
「お待たせ致しました｡ご注文のとろーりチーズ牛丼並盛です｡こちらはシーザーサラダです」
「はい」
コトン
コトン
「ガーリックペッパー激辛ハバネロ牛丼大盛です」
「はい」
「イチゴのパフェはお客様がお食事がお済みになられる頃にお持ち致します」
「はい､お願いします」
スウッ
店員は２人の所に運んで来て戻って行く｡
「並盛なんかで良かったのか…」
「えっ……」
「いやさ…足りなくねえのかなって……」
「十分足りるよ…大盛は食べきれないから…」
「そっか……パフェは頼んだのに？」
「ええっ………っ」
「うそうそ…クスッ」
「……白藤君は意地悪だね……」
「悪い悪い…クスクス」
「頂きます」
スウッ
少し話をしてから輦と白藤は牛丼を食べ始めた｡
「辛くないの……？」
「ん？……ああ…少しはな」
「ハバネロって辛い唐辛子だよね…」
「そうだな」
「普通に食べててスゴいね…僕には無理…」
「田ノ倉はチーズ好きなのか？」
「うん…好きだよ」
「俺もチーズは嫌いじゃねえかな」
「そっか…嫌いじゃないのに激辛の頼んだんだね…」
「今日は激辛の気分でさ…午後からはもっと探す！」
「諦めてないんだね…」
「諦めねえよ…夕方まで探すつもりだしな」
「スゴい張り切ってるね…」
「きっと会えるって信じてるぜ」
「僕も手伝うね」
「ああ…頼む」
輦が牛丼を食べ終りそうな所を見計らい､店員さんはパフェを運んで来る｡
スウッ
「美味いか…？」
「うん」
「男でもスイーツ好きな奴って居るよな…」
「そうだね…」
「イチゴ好きなのか？」
「えっ…ああ…うん」
「そっか……」
「……………」
パフェ我慢すれば良かったかな……
輦は白藤に聞かれて答えたけれど､パフェを見ながら思った｡
２人は昼食を食べるのを終えて店を出ると､街の中を歩き出す｡
夕方近くまで探したけれど､白藤の探してる女の子には会えなかった…
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