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ザワザワ
ガヤガヤ
僕達生徒会役員と風紀委員会とで学園の風紀を取り締まる為、2人~3人に分かれていた。
僕は白藤君と2人で取り締まる。
ザワザワ
ザワザワ
ガヤガヤ
ガヤガヤ
スウッ
「白藤君…風紀を取り締まる日だよ…大丈夫?」
「あ……ああ……」
ザワザワ
白藤君は答えてくれてるけれど…何処か気力無さそうで…
ガヤガヤ
スウッ
「白藤君……ほら…風紀が乱れてる生徒だよ…」
「っ………」
「白藤君ってば!」
「えっ…ああ…」
スウッ
白藤は見逃して生徒は普通に昇降口へ入って行った。
「しっかりしてよ…白藤君」
「悪い……」
「…………」
やっぱり気力が無いまま…僕のせいかな…
その後も白藤君は何人も生徒を見逃してしまい………
取り締まる時間は登校して来る時間帯の8時50分迄行われ、クラスが別々な為分かれた。
その日も白藤君は無気力なのか授業をサボったみたいで、教室を覗くと白藤君は居ないのである。
「……っ………」
僕が秘密主義なせいで罪悪感を感じる……
木曜日も金曜日も白藤君は学校に登校しては来るけれど、授業には出てはいないみたいで…
屋上でぼぉーとしていたり、噂では一日中保健室のベッドで横になって居たりしていたみたいだった…
このまま来週も白藤君がこんな調子だったらどうしよう……
絶対僕のせいだ…
誰にも秘密は知られたくは無いけれど…
もし…僕が秘密を打ち明けて、白藤君が諦めてくれるなら……
幻滅して…ドン引きされてしまって嫌われてしまうかもしれない…
口をきいてくれなくなっても…無視されることになっても…
白藤君を傷付けることになっても…立ち直ってまた授業に出てくれるようになるなら…
僕は……秘密を白藤君に話すべきだ…
来週の月曜日に…生徒会室に来てもらって…そこで話そう……
輦はそんな白藤の1週間の様子に、自分のせいだと思い後悔して、考えた末に話すことを決める。
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