第一章

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「おはよ~洋ちゃん!朝ですよ~!」 AM7:00 私は愛しの洋ちゃんを優しく揺すって起こす。 釣ってきた魚を急いで処理し、今日は塩焼きにして食卓へ出した。 帰ってすぐに磯の匂いを消すためにシャワーを浴び、朝食作りと平行して身支度を整える。 だって洋ちゃんには、いつも綺麗な私を見て欲しいから。 「こ~ら!洋ちゃん起きないと遅刻するぞ~?」 ホッペをツンツンと突っつくと、洋ちゃんはやっと起きた。 「ん~…朝飯なに~?」 朝が弱い洋ちゃんは起き上がったけどまだ眠そうに目を擦った。 「焼き魚とお浸しと納豆と漬物とお味噌汁よ。」 「焼き魚…食いたい。」 「ふふっ、じゃあ急いで顔を洗わなきゃ!」 「ん……。」 のっそりと洗面所に向かう洋ちゃんは可愛い。 いつまでも見飽きない。 焼き魚が好きな洋ちゃんは、朝ご飯にそれがあると寝起きがいい。 美味しそうに食べてくれるその顔を見たら、私は幸せな気持ちでいっぱいになる。
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