第一章

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「いただきます。」 一番最初に焼き魚に箸を伸ばす洋ちゃんが好き。 まず一口食べて、もう一口食べてご飯をかきこむ洋ちゃんが大好き。 「洋ちゃんおいしい?」 「うん、うまいよ。ひかるは食べないの?。」 「うん、洋ちゃんが終わってから食べる。」 洋ちゃんは、その魚が私が4時起きで釣ってきた魚だということは知らない。 ふふ、洋ちゃん、 スーパーで買ってきた魚じゃ、その美味しさは出せないのよ? そんなことを考えながら洋ちゃんを見ていると、洋ちゃんは言った。 「夜ご飯は肉が食べたいな。」 「お肉?なんの肉がいい?」 「ん~、鶏!肉団子のスープとか食べたい。」 「……わかった!今日は鶏団子スープね!」 私がそう言うと、洋ちゃんは嬉しそうに笑った。 鶏… 鶏肉ね…。 鶏の血抜きって1日でできるのかしら? まずこの近くの養鶏所を探さないと。 ふふ、今日も忙しくなりそう。
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