第一章

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-- 「うまい!うまいよひかる!」 「うふふ、そーお?」 夜。 PM7:00 鶏一羽を捌くと、スープだけじゃ肉が余るから夕飯は鶏鍋にした。 それにしても、初めて鶏を捌いたにしては上手くできたと我ながら思う。 初めに包丁を入れるときは怖くて戸惑っちゃったけど、バスルームでやって正解ね。 あんなに血が出るとは思わなかったし、ためらって一度で出来なかったから鶏にも悪いことしちゃったな。 でも… 「うわー!この鍋ダシがいいのかな?最高にうまいよ!」 洋ちゃんが喜んでくれたから、鶏もきっと嬉しいわね。 こんなにこんなに、美味しくできたんだから。 私は喜んで食べてくれる洋ちゃんを見て、幸せ者だなぁと思った。 ううん、幸せよ!洋ちゃん!
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