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「翼!?聞こえるか!?翼!!」
「――パパ……?」
「よかった……!!」
「私……」
「本当に、よかった……」
次に目を覚ました時、パパとママが泣きながら私のベッドの隣に立っていた。
ママは私の顔を見てホッとしたのか、その場にしゃがみ込んでしまう。
「どうし……」
「もう、大丈夫だからな!」
そうパパは言った。――けれど、後から聞いた話によると一つ間違えると本当に危なかったらしい。
「翼ちゃんの生命力は凄いね」
あの日から言葉ではそう言いながらも、以前より先生たちの表情が硬くなることが増えたように感じる。
それに、胸が苦しくなることが前より増えてきた。次またああなったら……きっと、私は死んでしまうんだ。
そう思っても、誰にも言えず……夜の病室で私は一人静かに泣いた。
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