4人が本棚に入れています
本棚に追加
花園蕾は木村と病室を出て、廊下の椅子に座っていた
柳さんはイライラしてどっか行っちゃったし、木村先輩は疲れてるし…話す雰囲気じゃないし、どうしよう…気まずい
そんなことを思い、ボーッとしていると不意に木村先輩が立ち上がった
「木村先輩?どこに行くんですか?」
「トイレ」
あ…う、何か恥ずかしいこと聞いたなあ…
「あ、はい。お気を付けて?」
トイレなのに気を付ける必要ないでしょ!うわ、バカだ私…
「ああ。病室を見張っててくれ。千葉が自殺を謀るかもしれないからな」
「はいっ!わかりました!」
私の言葉を聞いて、木村先輩はやつれた顔で微笑むと歩いていった
ちゃんと見張んなきゃ、まだ自殺されちゃ困りますよ…まだ……ちゃんと言ってないのに
ガラッ
キョロキョロ
「「あ」」
病室から出ようとした千葉先輩と目が合った
「「…………………………」」
スッ
「いや、ダメですから。ちゃっかり出ないでください」
病室を出た千葉先輩の手を掴む
「いや…ちょっと、トイレ?」
疑問形にしちゃダメでしょそこ
最初のコメントを投稿しよう!