千葉と死神

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田口医師が訳のわからない事を口走りだして10分後、ようやく田口医師は正気に戻った あの時田口医師の頭の中はどうなっていたのだろう… 空飛ぶナメクジ探索やら地を這う7色の流れ星やらネッシー湖でのオタマジャクシの生育記録やら… 彼の頭の中では春宮先輩がいろいろとクレイジーなことをしているようだ きっと彼の頭の中にはパンジーやらシロツメクサやら沢山の花が咲き誇り、広大なお花畑と化していることだろう 素晴らしいファンタジーの世界だ 彼の脳内ならば花々はスクスクと育つだろう 「あはは、すいません。人に引かれるとあんな風に暴走するんですよ~過去に色々と黒歴史がね…」 引いてないですって、多分 「それはお気の毒に…それで、春宮先輩は何を言ったんです?」 その質問をされると、田口医師の顔がサッと真面目モードに切り替わった 「ちょっと、屋上で話しましょうか。人がいない方がいい話ですから」 嫌な予感が僕の心を満たしたが、行くしかない 事件解決のためにも 春宮先輩のためにも 僕自身のためにも
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