大学生がやるべきこと?

4/12
38人が本棚に入れています
本棚に追加
/547ページ
「おう、入学式の後にな。見取り図とにらめっこして。食堂とか図書館は確実に使うだろうからさ」  そういって祐也は破顔する。  祐也にしてみたら、やっと秀に興味持ってもらえた!というところだ。  受講する科目を決めていないから、どの教室がどことかはまだ分からないが、食堂や購買、図書館など使うだろう所は把握済みだ。  さほど広い大学でもないから、迷いはしないだろうが、早く慣れてしまうにこしたことはない。  もしかしたら、今歩いているところよりも、近道とか有るかもしれないが、それはまたおいおい見付けていけばいいだろう。 「あ、ここの食堂の横に購買が有るよ。文房具なんかも売ってたし、軽食なら購買でも買える」  祐也は仕入れた情報を、秀に披露する。  カフェなんかもあるが、食堂と一繋ぎなのでそちらに秀が興味を示したら食堂じゃなく、カフェにしようと、祐也は足を食堂に踏み入れる。 「あっちは?」  仕切りの向こうが気になったのだろう秀が聞いてくる。 「カフェだって。食堂よりお洒落だよな」  そう祐也は答えながら、どっちにする?と秀を見る。 「資料を広げるなら、食堂の方が広い気がする」
/547ページ

最初のコメントを投稿しよう!