大学生がやるべきこと?

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 祐也の目論見としては、自分と長く秀がいるための作戦なのだが。簡単に信じて頷いている秀に、大丈夫かな秀。と自分でやっておきながら心配になってくる。いや、このまま秀が、俺を頼ってくれてたら、それはそれで美味しい。とか考えている辺りで、駄目じゃないのか、俺。いやいや、俺は悪くない。なんか天然っぽい秀が悪い。可愛い秀が悪い。可愛いから全部許せるけど。  祐也の頭の中が、少し怪しくなってきた。これはヤバい。滅茶苦茶ヤバい奴!と自分で自分に突っ込みを入れる。 「祐也!」  ふいに、秀の声が間近で聞こえた。  四人掛けのテーブルに、隣どおしで座っている。角なんてなければ良いのに、と角を睨みたくなるのを、秀に呼ばれているんだったと顔を上げることで霧散させる。  が、思いのほか、近くに秀の顔があって、祐也の心臓はドキドキだ。 「ど、どうした?」  若干どもってしまうのも、無理はないが、俺おかしい奴認定はされたくないぞ、と祐也は笑顔を見せる。 「否、声かけても反応がなかったから」  しまったー!自分の煩悩と格闘している間に呼ばれていたのか。
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