変態を撃退する

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「サークル、見に行くか」  受講科目を決め終わって、事務に用紙を提出。  無事に二人とも、全ての授業が受けられることになった。  ので、祐也は提案した。まだ秀と一緒にいたいから。という理由は心の中だ。  もう、俺煩悩炸裂キャラでも何でも良い。何でも良いから、秀といたい。と思う祐也は、欲望に忠実に行動した。 「ん?それも今日行くのか?」  秀は、日を改めるつもりがあるのかもしれないが、俺はこの用事以外で秀といられる理由を作れないんだ!なんか情けなくなってきたぞ。でも、まだ秀のことを多く知らないんだ。知って行く過程で、色んな理由付けて秀を引き留めるつもりな俺は、もう末期らしい。裕也は少し自分の考えに、笑えてしまったが、ここで笑うのはおかしいだろう、と気を引き締めた。 「ま、様子見に?俺今日楽器持って来てないし、多分先輩たちもそんなに多くはいないかもしれないけど。どっかのバンドが練習してるかもしれないし」  気になるのは、本当のことだ。  気になるから、見に行きたい。そう祐也は言う。 「うーん」  祐也に誘われるのは嬉しいんだ、と心の中で秀は思う。
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