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「あー、、、ヤバいなぁ」
私もスマホを見ながら時間を確認する。
すでに深夜0時をまわっていた。
時間が経つのが早すぎる。。
「もう、彩さんのせいっすから。飲むしかないじゃないっすか!」
星崎がさっきの気まずい雰囲気を変えるように、明るい調子で言った。
「ごめんなさい!調子に乗りすぎちゃった。おごります!」
店員さんを呼んで、ウィスキーロックを2杯注文した。
やばいと言いつつも、私の顔は笑みでいっぱいだった。
星崎も、笑っていた。
2人とも、なんとなくこの後のことを想像していたと思う。
何も言わなくても、通じている気がした。
新しいグラスが来て、また乾杯をした。
東京駅を照らすライトがぼんやりと見えて、まるで映画の中にいるようだった。
星崎と、映画の中に。
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