第1章

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『Кто был он?(何者?!!)』 『Его Королевское Высочество! ты хорошо! покинуть страну как можно скорее!! вернуться в свою родную страну!(殿下!!ご無事でしたか!!一刻も早くこの国を出なければ!!母国にお戻りに!!)』 (え、何語?)聞いた事の無い言語が激しく飛び交う。 『Его Королевское Высочество? Кто вы, ребята?殿下?おまえたちは何者だ?!!』 ようやく、目が光に慣れて、薄っすら瞼を持ち上げた。 (状況はよくわからないけど、なんか揉めてる?・・・ん?) 自分の頬が、素肌に密着している事に気が付く。 (こっ・・・!!このひと半裸じゃないのって、シャワー浴びてたんだから当たり前か・・・わわわわ、なんかイイ匂いするぅ・・・) 身体は強張ってるのに、煩悩でぐるぐる回る脳内は饒舌だ。 逞しい腕と、固い胸板に閉じ込められて、緊迫した状況なのに、べつのイミでも、どきどきしてしまう。 目を泳がすと、ずらりと、黒スーツに黒サングラスの男集団が占拠していた。 (これって、やっぱりマフィア――――ッッッ?!!)
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