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本棚に追加「我々は勝つ!勝たねばならん!!平和な世界の為!!ぬぅぅうううん!!!」
「ふむ……凄まじい魔力だ。余でも防ぎ切れぬやもしれん」
ふっと、魔王様は笑う。悲しげに、腕を放すとさっきと違う魔法陣を描いた。
「んふぇ!?」
「フラウ?」
一瞬で景色が変わった。グレイシアの横にフラウは立っていた。
「余が死ねば契約は絶たれよう。グレイシア、フラウを守ってやれ」
「兄様!それはダメだ!ダメだ兄様!!」
ズドンと物凄い衝撃波と光が魔王に殺到した。
「お別れだ、グレイシア。華」
こんな別れがあっていいのか?
あの悲しげな微笑みが最後でいいのか?
「良いわけ……」
あんな自己中心的な訳の分からない暴力を振りかざす集団に彼の命を奪わせていいのか?良い訳が
「あるかぁああああああっ!!!!」
華の全身、その奥底から怒りがこみ上げ噴出した。熱い左手の薬指。ぐっと拳を握り締め振りかざす。何が出来るか分からない、でも、やれ!脳では理解出来ていない、けれどやれる!!その確信だけがある。
「ざっけんなぁーーーっ!!」
「なんだ……この、怒りの力は」
「おおーーっ、我等魔族は負の力を糧とする。すごい!すごいぞ!!」
グレイシアの歓喜も聞こえぬ程、華は激しく憤っていた。
目の前で繰り広げられる、眩い光のせめぎ合い。グンッと勢いを増し、激しい光となった魔王の防御壁が完全に勇者御一行の光を弾き返した。悲鳴と共に勇者達は吹き飛ばされた。
「あなた達さぁ、本当に人間?ちゃんと耳あるわけ?本当に平和が欲しいならちゃんと話し合いしようね?」
「我々は屈しない!!」
「そんな態度でいいと思ってる訳ですか?あなた達がいくら束になったところで魔王様には敵わない。そこんところちゃぁんと覚えて帰りなさいね、テスト出すよ」
「こ、怖いぞ、フラウ」
「魔王様!GO!!」
「ん?な、なにを」
また一つ大きな魔法陣が空に描かれた。魔王自身がびっくりした顔をしている。華は下品と分かりつつ中指を立てて勇者達に宣言をする。
「ママの所からコンティニューしておいで」
ここまでが、華の短くて長い1日であった。

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