異世界で貴重なロリに出会いました

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「王宮に行って、ちょっと事情を説明して、住民として扱うよう頼むつもりだったのよ。ついでにアンタも助けながら」 「オレはついでかい」 「ま、まあそれはともかく……。で、住民として認められるには魔法が手っ取り早いと思って、頭に入ってきた知識を元に魔法を使ったら……アイツ、豹変し始めて」 「アイツって、あの金髪か」 「そう。何かこれは貴重なものだとかぬかしながら、私を捕まえようとしたの。なんとか逃げ出せたけど……アイツ、かなりヤバいわね」 「オレは会った瞬間から胸くそ悪いやつと思ってたがな。……さて、こっからどうする?」 「アニメ観る」 「テレビどこにあんだよ」 「お風呂入る」 「風呂どこにあんだよ」 「……アンタ、本っ当に使えないわね!お姉ちゃんの為に一肌脱ぐとかしない訳!?」 「何故オレがそんなことをせねばならん。そもそも用意できんし」 「……アンタねぇ……!」 ミレンの怒りのボルテージが高まった、その時だった。 「きゃっ」 「うぉっ」 どこからか手が伸びたかと思うと、オレらは何者かに路地裏へと連れていかれた。 「おいっ!あの二人、いたか!?」 「いや、見当たらない。他を探すぞ!」 バタバタバタと兵隊らしき団体が駆けていく。 「……ふぅ。何とかなったみたいです」 その光景を見て女……いや、少女が、ホッと安堵のため息をついた。 「大丈夫ですか、お二人とも?」 心配そうに声をかけるこの少女を見て、オレは直感的に感じた。 「……結婚してくださっ!!」 殴られた。隣の年……ミレンに。
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