ロリの頼み事を聞くのはロリコンの務めです

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「おい。この国、魔法が使えるって設定じゃなかったのか?」 「アタシもそう聞いたわよ」 「なんだオイ、どうなってんだ?……まさかあの痴神、大ボラ吹いたのか?」 「……だからあの金髪イケメン、態度を変えたのね。アタシが魔法を使ったから。上手くおだてて、戦線に立たせる気だったんだわ」 「?」 オレ達の密談に、再び疑問符を浮かべるハルちゃん。そう、これだよこれ!幼い少女故の無垢さ!年増にはない魅力だ! 「…………」 再びミレンが、蔑んだ目でオレを見る。が、年増にそう見られても何とも思わんな。 「……ハル。本当なのよね?魔法が使える人がいないっていうのは」 「はい……。仮にいても、軍に召し上げられているでしょう」 ハルちゃんの言葉に、深い深いため息をついた後、ミレンが再び話を始める。 「あのね、ハル。アタシたちに、世界を救うなんて大それた事はできないわ」 「……。そう、ですよね。……すみません、こんなこと」 「でも」 ハルちゃんの言葉を遮り、ミレンはオレに決して見せないだろう笑顔でこう言った。 「世界じゃなくて、友達を助けることならできるわ。出来る限りで、だけど」 「ミレンさん……!」 「そうだな。ハルちゃん。オレも出来る限りの協力はさせてもらうよ」 「……ありがとうございます。本当に、ありがとう……!」 涙を拭いきれないほど流すハルちゃん。 よっぽど辛かったんだろう。よほど苦しかったんだろう。でも、もう大丈夫……。 「ハルちゃん、今後一生、責任を持って、オレはキミを必ず守っ!?」 言い切る事なく、ミレンにハイキックをお見舞いされた。
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