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「オレはとある愛らしい少女に、既にそう頼まれてんだ。今さらアンタらの頼みを聞く気はない。結果的にアンタらの望み通りになってるかもしれないけどな」
「…………」
「もういいか?くそ年増に一言言うのと、ここの皇帝ぶっ飛ばさなきゃいけねーんだ」
「……皇帝は王宮におられる。恐らく皇帝の間だろう」
「王宮?じゃ警備とかどうにかしねーとな」
「兵士たちに伝令をかけておく。……救世主が来た。邪魔をするな、と」
「救世主、か。……救世主になるつもりはねえよ。あくまで愛らしい少女のためだ」
「……三連凶には気をつけろ」
「三連凶?」
「キミが先ほど倒したウンバと肩を並べる者だ。……実力は確かだ」
「ふーん。ま、忠告サンキュー。じゃ、行ってくるわ」
「……キミに、天からのご加護があらんことを」
国を救いたがっていたらしい兵士達と別れ、王宮へと向かう。待ってろよ……!
「あんのくそ年増ぁ……!!」
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