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「ちょっと!何するんですか!?」
「いいだろ?破るわけじゃ無いんだし」
「か、返してください!!」
鏡花の声も無視して、脚本のページをめくる。
あ、さっきのシーンのところだ。
シャーペンで書いた文字、蛍光ペンでマーク。それに文字を消した跡。
この切実に頑張ろうとしている姿に、俺は小さくため息をつく。
たっくよ…この口下手め。
「しゃーねーな。何とかすっか」
俺は彼女にニカッと笑いかける。
さーてっと…
「えっと…?『殺陣のシーンは短い曲を使って、剣を交えるのは少しだけの方がいい』か…なるほどねー。
おーい。ジャスティス!」
俺は奥に向かって手招きをする。
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