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ガイドの声は滑舌が良く、聞き取りやすかった。
いかにも喋り慣れている感じだ。
傾聴する客たちを見渡し、にっこり笑顔を浮かべて、ガイドは続ける。
『……と、いいましても、アトラクションが具体的などんなものであるのかは、皆様ご存じないと思われます。何せ、ここにいる皆様は一人残らず、今日初めてこの遊園地にいらした方ばかりですからね!』
ガイドの言葉に、客たちからどっと笑いが起きた。
シュウも思わず笑った。
そりゃそうだ。この遊園地に客として二回以上来たことのある者なんて、いるわけない。
『まあ、ですから。どのアトラクションに、どのような魅力や特徴があるか。それがわからないことには、自分好みのアトラクションを選びようがないですよね。そこで――』
ガイドは、傍らに置かれていた箱から何やら取り出した。
それを、客たち一人一人に配っていく。
シュウも受け取った。
それは、どうやらこの遊園地のパンフレットのようだった。
『お配りしたパンフレットには、アトラクション一覧と園内マップが載っていますので、このあともお役立てくださいねー。……さて。それでは、皆様。パンフレットを開いて、アトラクション一覧のページをご覧ください』
言われるままに、シュウたちは該当ページを開く。
そこには、ずらりと並ぶアトラクションの写真と、各アトラクションについての概要が記載されていた。
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