3.ど・れ・で・し・の・う・か・な

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「よし。みんな、気を取り直して、次行こう!」 父の声かけに、シュウたちはうなずき、そろって歩き出した。 「さあー、次はどこに行こうか?」 「あ……私、実は、目を付けてるのがあるんだけど」 「お母さんは、絶叫系苦手だよね。観覧車じゃないなら、んー、なんだろ?」 「ふふ、なんでしょう?」 そんな会話を交わしながら、シュウたち一家は観覧車をあとにする。 さて。自分も、またアトラクションを選び直さなきゃ――。 そう思いつつ、シュウは周りにあるいくつかのアトラクションに目をやった。 午後を回って、各アトラクションにはぼちぼち客が増えてきているようだ。 絶叫マシンが動き出すと、何人もの絶叫が重なって聞こえてくる。 昼食前は、まだ客がいなくて動いていないアトラクションや、一人、二人しか乗っていないガラガラのアトラクションばかりだったのに。 ちょっと、気持ちが焦る。 でも、まだアトラクションを見ているだけの人も、こんなにたくさんいるのだから。 園内にいる客たちを見回して、シュウはそう気持ちを落ち着けようとした。 と、そのとき。 シュウは、視線に気づいてハッとした。
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