3.ど・れ・で・し・の・う・か・な

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そんなことをつらつら考えていると、不意に、建物のほうから物音がした。 まさか。 出口に誰かが? とっさにそう思って顔を上げた。 が、違っていた。 物音は、出口のそばにある〈従業員用裏口〉のドアが開いた音だった。 死神姿の従業員が、女の子を抱えてそこから出てきた。 血まみれで、片手がちぎれ、片足が潰れて、首がおかしな方向に曲がった女の子。 人相がかなり変わっていたが、それでも残る面影と服装から、その女の子が妹であるとわかった。 死神姿の従業員が、シュウのほうを見た。 「お客さま、何か?」 「あ、いえ。……あの、妹なので、その子」 「ああ、そうでしたか。ご心配なく。妹さん、ちゃんと亡くなられてますよ!」 従業員に言われ、シュウは「そうですよね」とうなずいた。
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