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読専だった私が、なにを血迷ったか小説を書き始めた。
それが 今年の一月。
中学生の時文芸部で書いていたが、その後一度も書かなかった。
嫌 書けなかった。
小説を書くなんて人は、特別な才能を持っている人が書くんだと、思いこんでいたのだ。
小さい時から、私が本を読むことを周りの家族は、誰も良いように思う人はいなかった。
本を読み始めると母は、ご飯を食べない、寝ない私に、読書禁止令を出した。
大人になって結婚した後も 、本を読んで子育てに時間をかけない私は、夫やお姑に嫌な顔をされた。
読み始めると他のことができなくなる私は、いつしか本を読むことが、ダメなことだという思いに、かられはじめたのだ。
本を読むことに、罪悪感みたいなものまで感じた。
でも私にとって本は、私に楽しい時間をくれるものであり、癒しであり、いろいろなことを教えてくれる師匠でもあった。
特にこの海外生活で
本なしには生きていけなかったのだ。
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