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「仕方ねーな。じゃあさ、お前スカート履いてきて」
「却下」
「何で?」
「私服でスカート持ってない。それに女装に見られるのがオチ。一緒にいたら恥ずかしいよ、きっと」
「大丈夫。俺が見たいから履いてきて」
「ヤダ。それならチケットやるから誰か可愛い子と行けば?」
華奢で小柄な女の子達に、彼は人気がある。
自分で言っておいて、その言葉に自分で傷つく面倒臭い私。
「却下。お前と行きたい」
……。
何それ。滅っ茶苦茶嬉しいんですけど。
「……考えとく。気が向いたら履く」
「いや、絶対に履いてきて。もし履いてこなかったら、デート中に俺が選んだやつ買って履かせるから。しかも俺好みのふりっふりの超ミニ」
……デ、デート?デートって言ったのか?
デートってことは……どういう事だ!?
「来週の日曜日に行くからな、忘れるなよ。それから……スカート無いならさ、何なら明日振り替え休日だから、一緒に見てやろうか?」
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