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女神
-Nishijima side-
終業を告げるチャイムが鳴った。
日「おい、にっしま!早く行くぞ!」
西「お、おう!」
そう、日高に急かされ放課後の部活へと向かう。
日「今日もやっぱあっちーな!」
西「だな。」
日高が何を言ったかなんてわかんねーけど適当に返事を返す。
あの日から、ふとした時に女神のことが頭をよぎっていた。
日「なんだ、にっしま。いつもよりテンション低いな。」
そう日高に言われ我にかえる。
西「え?ああ、なんか女神のことが気になって。」
日「女神って孤高の女神のことか?」
西「あぁ。」
日「へぇー。にっしまも、ついに恋か?」
西「いや、そんなんじゃねーよ。なんでかわかんねーけど気になるんだよなー。」
日「ふーん。でも女神って話しにくそー…あ、今日もギャラリーいっぱいだ!お、みなみちゃんもいたいた!!」
西「ったく。またかよ。練習やってるだけなのに見にくる理由な。」
日「ばーか。女の子がいた方がやる気出るだろうがよ!ほら、さっさと行くぞ!」
俺はただサッカーがしたいだけなのに練習のたびにギャラリーがいると集中できねーんだよな。
…この中の誰よりも、女神様の方が可愛いのに。
そんな気持ちに気づくのは時間の問題だった。
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