大切な人

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-Ito side- 皆さんは永遠を信じますか? 私は伊藤千晃。宇野ちゃんの大親友。 小学校から高校までずっと一緒に過ごしてきた。 ひと時も離れることなく。 これから先もずっと一緒に過ごせると思ってた。 だけど、永遠なんてあるはずなくて。 私は一ヶ月後に引っ越すことになった。この街から遠いところへ。 最初聞いた時は納得できなくて、もう高校生なんだし一人で暮らせるもんって。 精一杯の抵抗をした。 だけど、叶うはずはなかった。 そのことを告げられたのは一週間前。 その日から、宇野ちゃんと過ごせる日が終わりに近づいていくことが苦しくて。 なかなか言えないまま、残り3週間になってしまった。 もちろん、宇野ちゃんと離れるのはすっごく寂しいけど それ以上に、私がいなくなった後宇野ちゃんはこれからどう過ごしていくんだろうって。 そっちの気持ちの方が大きかった。 宇野ちゃんは男の子はもちろん、女の子も苦手。 そんな風になってしまったのは紛れもなく私のせい。
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