11人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
Kが…
中学生か高校生だった頃の、ある年のお話です。
(学年とか正確な所は、忘れてしまいました。何しろ、だいぶ前に聞いたお話だったもので…すいません。汗)
その年の文化祭のシーズンが近付き、Kのクラスでも何か『出し物』を考えなければならなくなりました。
で…Kのいた学校というのは、クラス全体で一つの『出し物』を発表するのではなく…
クラスの中を更に、いくつかの『班』に分けて、その『班』それぞれで発表するというスタイルをとっていました。
(確か、Kからその様に聞いた気がします。何しろ、だいぶ前に聞いたお話だったもので…すいません。汗)
Kのいた『班』は、男子生徒ばかりで五人くらいという構成でした。
(…って、事は男子校か?定かではありません。何しろ、だいぶ前に聞いたお話だったもので…って、しつこいって!笑)
Kを含め『班』のメンバー達は、何を文化祭の『出し物』のテーマにするか、ケンケンガクガクと話し合いました。
他の班のメンバー達は…
例えば『私達が住む町の歴史』とか、
例えば『四季折々の巨大天体図』とか、それぞれ、着々とテーマを決めていきました。
K「ふーん。何か、他の班のテーマ…いろいろと調べ物したり、時間かかりそうで面倒くさそうなのばっかだな…」
で、Kの班はメンバー達の厳正な(?)話し合いの結果…
『心霊・怪奇現象』という事でテーマが決まったんだそうです。
何の事はない…
K達が住む町に有る何ヶ所かの有名な心霊スポットに行って、写真撮りまくったり、ラジカセ持参してそこでいろいろと録音したりして、
もしも、何か写ってたり、変な音が録音できたら、それをそのまま『出し物』として、発表してしまおうという事なのでした。
K「ね?これなら、楽でしょ?
町の心霊スポットは、一日有れば全部回りきれるし…
やる事ったら写真撮ったり録音したりするだけだもんねー。
もし、収穫ゼロでも適当に、ごまかして発表しちゃえば良いのさー」
な、なんちゅう…
安易な……。
って言うか…場合によっては『偽装』も…アリかもっすか(汗)
ちなみに当時は、デジカメやウォークマンなんてシロモノは無く、写真を撮るにはデカいカメラを首から下げ、外の音を録音するにはこれまたデカいラジカセを肩から下げる…といったスタイルでした。
最初のコメントを投稿しよう!