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しばらく歩いた後…K達、メンバー一行は、その噂の『町外れの大木』の前までやって来ました。
K「よし、ここで最後だね」
ダンディさん
「うわぁ、いつ見ても大っきな木だね」
てっぺんまで見上げると、首がどうかなるんじゃないかと思えるくらい、空に向かって高くそびえ立つ巨大な木…。
大人三人くらいが両手を広げてやっと一周できるんじゃないかと思える程、太い幹…。
昼間でも周囲が薄暗く感じるくらい数限りなく四方八方にウッソウと張り巡らされた枝と葉…。
火星さんは、「よし。じゃ、始めるね…」
と、ラジカセの録音ボタンをカチリと押して録音開始。
亀さんもカメラを大木に向けて、パチリパチリと撮影を始めました。
セクシィさん
「う~む。やっぱ、つまらん…よし!」
と、セクシィさんはポケットの中から何やら細長い物を取り出しました。
K「おい、セクシィ…それって…」
セクシィさん
「ほら、午前中に行った『病院跡』…あそこの床に落ちてたんだよ」
ダンディさん
「いつの間に拾ってきたんだ」
セクシィさんが手に持っていたのは…
あちこち錆び付いては、いましたが…
病院の手術などに使うであろう…K達もドラマとかで見た事の有る…
『メス』の様でした。
K「そんな物…どうするんだよ…」
セクシィさんは「へへへ」と笑いながら、大木に近づくと…
手にしたメス(?)を…
な!
何と!!
大木の幹に…
カナリの勢いで数回、突き立てたでは、ありませんか!!!
ザクッ!
ザクッ!!
ザクッッッ!!!
K「お!おい!セクシィ!何て事するんだ!!」
セクシィさん
「いや、ここまでやれば、何か怪奇現象の音とか録音できるかなと思って」
ダンディさん
「だ!だからって!いくら何でも、やり過ぎだよ!バチでも当たったら…」
セクシィさん
「大丈夫だって。ダンディも怖がりだなー(笑)
火星、ちゃんと録音してるか?」
火星さん「うん…大丈夫だよ」
亀さん「こっちも…ちゃんと写真撮ってるよ」
K&ダンディさん
「………」
そして、ひとしきり撮影や録音も終わり…
K「よし、これで今日の予定、全部終わりだな。お疲れ様でした。
さっきの公園で一休みしてから帰るか」
セクシィさん
「おおーっ!!」
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