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それは七夕の夜。
織姫と彦星は、遥か空の上でお互いを懸命に探し続けるカムパネルラとジョバンニを見ていた。
「やっと終わりましたね……」
そう言う織姫には、笑みが漏れる。
ジョバンニもカムパネルラも今年の七夕もお互いに見つけられなかったが、今は星のベッドで二人並んで寝息をたてている。
「この子らの友情は確かだよ。……しかし、いたずらのお仕置きにはちょっと酷だったかな?」
彦星が、そう織姫に尋ねると織姫は首を振った。
「いいえ。この子らの友情が確かだから、お仕置きはキツくないといけないのです。目を覚めたら、また二人で星の原を駆けるのですから」
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