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だから、今の仕事を選んでしまったのかもしれない。
祖母や曾祖母の為に…。
介護福祉士になってた。
専門学校に行き、資格まで取ったが、
就職先は地元を選ばなかった…。
専門学校に行き始めた頃から、祖母との関係が、
少しづつ変わり始めてたから…。
曾祖母の介護が大変になり始めてた時期だった。
曾祖母は誰のことも分からなくなり、自分で食事も出来なくなった。会話もなかった。
そんな曾祖母を祖母が介護をしていた。
自分の親だからなのか、施設には入れず、
自宅で介護をしていた。
祖母は自分の為の時間が取れなくなりつつあった。
だからなのか、帰省するたびに、
「ちょうど良かった。おばあちゃんのこと、よろしくね。」
と私に言っては、自分のしたいことをしに出かけていく。
私に拒否権はないのかと思うことはあったが、
私を育ててくれた曾祖母に何かをしたい気持ちが強く、祖母の言われた通りにやっていた。
私の気持ちを知ってるかのように、いい様に使われてた気もする。
自分の子供は男ばっかで、嫁には頼りたくないのか、孫の私には言いやすいのか。
ある意味、祖母の言葉中心に動いていた…。
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