罪の亡失

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え? あの冗談言えるくらい元気になったことは 喜ばしいですが その冗談は笑えませんよ? 冗談ではありません 自分がどこの誰でなんでここにいるのかわかりません。とりあえず、、病院連れて行ってもらってもいいですか?意識が回復してくるにつれて身体中に痛みが。 (せっかくの冬休みが) ハァ いいですよ でもその前に警察に連絡もしときましょう。 お願いします。 記憶が回復したら御礼を。 いえ、 結構です 友人と真那はそのあと警察に連絡しその後病院 につれて行ってあげた。 その後男性は警察に引き取られ真那と友人は解放された。 今日どうする?これから 疲れたから帰りたいかも。あたしも じゃあ、解散で。 またね。 うん はぁ、、、 まさか今日こんな事になるなんて。 あの人大丈夫かな?あんなにあざだらけでなにがあったんだろ。記憶戻るのかしら? まぁあたしはやれることはやったしあとはどうすることも出来ないんだけどね。 家に帰って早く寝よ。 僕は誰なんだ? 駅前の広場の隅に傷だらけで倒れていた。 僕は広場で女性に起こされて目が覚める。でも記憶はそこからの記憶しかない。倒れる前の記憶がない 警察に教えてもらった事だが僕に家族はいないらしい。どうやら孤児のようだ。名前も判明した。 蔵山茂 (くらやま しげ) 。誰がつけた名前か分からない。 歳は今年で恐らく二十歳。倒れていた駅の隣町に一人暮らしをしていたらしい。 していたらしいって自分のことなんだけど。 自分のことを知るための情報を教えてもらったが、はっきり言ってなにも感じない。どうでもいい情報。僕は機械のように自分に必要なデータを送られたわけだが。機械がデータを送られても何かを感じることはない。当たり前だ。機械に心はないから。 じゃあ機械ではない自分がなにも感じないのは? なぜなのか今の僕は感情がない。
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