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Good Morning, Layla.
ごめんねと、愛しているは。一体どう違うんだろうか。それは今でもわからない。もうこんな歳になって、結婚なんてできっこないとわかっていて、女としての盛りを過ぎた今になってもそれははっきりとしていなかった。だって私が今まで思い続けてきたのは、たった一人しかいないからだ。
それは確か、私たちがまだ二十代だった頃のことだ。レイラはどこかの貴族と結婚して、私は大学卒業を目前とした時だった。結婚して五年は経つのにまだ子供ができず、相手の家族から小言を言われる日々だったレイラは、ある日突然私に手紙を送ってきたのだ。『時間のある時に来て下さらないかしら』と、控えめながらも断る隙のない書き方は、いつになっても変わらないんだなと小さく笑ったことを覚えている。
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