< 1 > 欲

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「 滑らかで、艶やかで 君の髪は本当に綺麗だね。」 君の長い黒髪を 僕以外の誰かに触らせたら 僕が直ぐに、切りに行ってあげる。 「 丸く、爛々と輝いていて 君の瞳は本当に可愛らしいね。」 君の無邪気な瞳が 僕以外を映してしまったら 僕が直ぐに、瞳を抉り抜いてあげる。 「 白くて細いね、君の腕は 折れてしまいそうで怖くなるよ。」 君の華奢な腕を この手以外が掴んだら 僕が直ぐに、切断してあげる。 君は恥ずかしがって 僕の事を見てはくれないけれど 僕が君を愛している様に 君にも僕を愛して欲しいから _ 。 僕の事は見てくれないのに 僕以外の事は見る、なんて 僕、絶対、許さないからね。
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