< 2 > 朝

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一定のリズムを刻む針の音で 重い瞼を開ければ もう随分と見慣れた天井を見詰めて 「 おはよう 」 と、沢山貼り付けられた 彼女の写真達に向け 頬を緩ませながら挨拶をする。 朝目を覚ましたら 一番に君を見れる状態にしたくて 何枚も何枚も、君の事を撮ったんだ なんて言ったら 君は顔を顰めて怒るのだろうか。 きっと彼女の事だから 照れながら怒るに違いない、と思えば ベッドから身体を起こし 適当な身支度を済ませてから 僕は自宅を後にした。 スクールカースト内でも 下層勢である僕の身支度なんて知れたもので ほんの数十分、 否、 数分で終わる。 だからこそ、いつもより遅く起きてしまった なんて状況下に置いても 余裕を持って登校しているし、焦る事もない。 準備に時間がかからない事こそ 僕の、下層勢の取り柄だと思っている。
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