1・右を見ても、左を見ても、女の子だらけだ。

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そこには、びしょ濡れのみーの姿があった。  少し色を抜いている長い髪が、みーの顔に張り付いていて、雫がぽたぽたと落ちていた。 「みー、傘は?」  誰かの声が飛んだ。 「どうした? 結城」  たっちゃんが心配して、授業を一時中断した。  ずぶ濡れのみーの姿に、教室のみんなの視線が集まる。
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