1・右を見ても、左を見ても、女の子だらけだ。

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「――飼っていた犬が、今朝亡くなったんです」  重い口調でそう言って、みーは涙の雫までぽろぽろと落とし、立ち尽くしていた。 「みーちゃん」  彼女の一番の友達であるユイが、バスケ部のスポーツタオルを持って、みーの元へ駆け寄った。   「くすん……くすん……ひっく」
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